雀鷹
夏休み前から、幼稚園の桜の木(南側)の高い所に鳥の巣ができました。いつしか時折その様子を気にかけていました。8月の上旬頃になるとヒナの鳴き声が聞こえるようなりました。お盆明けには白い羽毛に包まれたヒナが枝にとまるようになり、朝と夕方にはピーヨピーヨピヨピョピピピと可愛い声を聞かせてくれるようになりました。一度だけ、かなり大きな親鳥が滑空して餌を与える瞬間を目にしたのですが鳥の種類を断定できませんでした。それから数日、日に日にヒナが成長する姿を観察していく中で調べてみると、なんと雀鷹(ツミ)という鷹の仲間で一番小型の猛禽類である事が確認できました。
いまでは幼稚園の南北にある桜の木を往復しては飛び方の練習をするようになりました。また今朝は園児達が鳴き声をまねたりしていました。
このツミという鷹は主に小鳥を捕獲するハンターですので怖い感じがしますが、鷹の中でも親が子育てに対し雄も雌も献身的につくす鳥だそうです。幼稚園にこの鷹が巣をつくり子育てをしヒナ鳥が自立に向かって飛ぶ練習をしている姿はまさに子ども達の成長の過程を見ているようです。またこの鳥の性質が献身的な子育てという事から、本園の親御様を象徴しているかのようです。
一富士、二鷹、三なすび・・・お正月の初夢ではないですが縁起の良い風景が園の中にあります。何かしらうれしい気持ちになります。皆さんにとって幼稚園がパワースポットになればと思います。